シリコーンゴム(Si)は様々な特性をもつ合成樹脂です。ゴム状やプラスチック状、オイル状まであらゆる形状をとるため、使用される製品は多岐にわたります。自動車やエレクトロニクスから医療、玩具、レジャー用品など非常に幅広いです。
一般のゴム製品は耐熱温度が100℃以下ですが、シリコーンゴム(Si)は150℃ではほとんど特性に変化がなく、半永久的に使用できます。200℃でも連続10,000時間以上の使用に耐えることができます。
一般のゴム製品の脆化点は-20℃〜-30℃ですが、シリコーンゴム(Si)は-60℃〜-70℃まで弾力性を保つことができます。
シリコーンゴム(Si)は耐候性に優れています。コロナ放電により発生するオゾンで一般の有機系ゴムは急激に劣化しますが、シリコーンゴム(Si)はほとんど影響を受けません。
シリコーンゴム(Si)は、基本的には可燃物であるが、難燃剤を添加することによって難燃性を付与できます。
シリコーンゴム(Si)は損失係数が小さく、防振性が高くはありませんが、防振性を高めることで、広い温度範囲で防振性を有したシリコーンゴム(Si)になります。
シリコーンゴム(Si)は他の分子に比べて表面張力が低いため、他分子に対する引力が小さいので、離型性に優れています。また、水と表面張力の差が大きく撥水性があります。
シリコーンゴム(Si)は金属をはじめ、多くの材料に対して悪影響がなく腐食させません。
シリコーンゴム(Si)は生理的に不活性で、生体に対して安全性が高いです。
他にも電気絶縁性や透明性、耐油性など多くの特性があります。